2012年05月20日

1.視力矯正手術レーシックとは?

視力が悪く、眼鏡やコンタクトレンズが欠かせないという方にとって、裸眼で暮らせることは夢のようですね。そのために、たとえ視力矯正手術を受けてでも近視や遠視、乱視の生活から抜け出したいものですね。

タイガー・ウッズが受けたことですっかり有名になったレーシック手術。アメリカではすでに150万人を超える人たちがこの手術を受けているそうです。視力矯正手術のトップバッターですね。

一方、日本でのレーシック手術は、昨年度でまだ3万5千件だそうです。増えたなと思われますか?ずいぶん少ないなと思われますか?


視力矯正手術レーシック


レーシックは最も一般的な視力矯正手術です。角膜屈折矯正手術のひとつで、角膜の表層をマイクロケラトームというナイフを使って薄く削り、フラップと呼ばれる一箇所だけを残してふた状にめくれる部分をつくります。フラップの下の角膜にエキシマレーザーを照射し、角膜を削りとった後、フラップを元の位置に戻します。

この手術により角膜の曲率が変わり、コンタクトをつけているのと同様、網膜にきちんと映像が結ばれるようになります。近視は水晶体が厚くなったままもどらないので遠景が見えにくいのですが、この手術により角膜が薄くなって、凹レンズのように機能します。
また、検眼のデータをもとにレーザー照射を調節することで乱視も矯正可能できます。

手術中や術後に不快感はほとんどありません。手術の跡は数日で治癒します。視力の回復は早く、多くの人が1〜3日で普通に仕事にもどることができます。

遠視はレーシックで視力矯正できるのか?


レーシックは角膜を削って凹レンズのように機能させるのだとしたら、遠視の矯正はできないと思われますか? いえ、遠視レーシックもあるのです。

遠視レーシックでは角膜の周辺部分をドーナツ状に削ります。すると、相対的に角膜の中央が厚みを増しますので、凸レンズのように作用するのです。まだ、現時点の技術では、矯正範囲は狭いようです。

誰でも視力矯正手術レーシックを受けられるの?


適応検査の結果や体質・体調により受けられない場合があります。レーシックを受けられない代表的な例を下記にまとめました。

・20歳未満の未成年者(視力が安定しないため)
・角膜の厚さが不十分な方(手術後に400ミクロン残せるか)
・不正乱視の方(円錐角膜)
・眼科疾患(白内障、緑内障、ぶどう膜炎、網膜疾患など)がある方
・重篤な糖尿病、膠原病、アトピー性疾患などのある人。
・妊娠中あるいは授乳中の方
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2.レーシック以外の視力矯正手術

適応検査の結果、レーシック手術が受けられるのは5人に1人という報告もありますが、レーシックが受けられないと判定された方にも適用できる視力矯正手術があります。代表的なものをご紹介します。


レーザー屈折矯正角膜切除術(PRK)


レーシックのように角膜上皮をめくらずに、エキシマレーザーで角膜表面を直接削る手術です。術後、3日間ほど保護用にコンタクトレンズを装用します。
レーシックに比べればずいぶん簡単な手術ですし、厚生労働省の承認もあります。ただ、PRKはレーシックに比べて術後の不快感が強く、回復に時間がかかるという短所があります。
レーシック手術に適していない人、たとえば角膜の厚さが不十分な方でも手術できる場合があります。

ラセック(LASEK)


ラセックはレーシックとPRKの中間のような手術です。アルコールを用いて、角膜上皮のみをフラップ状にめくり、エキシマレーザーを照射します。
レーシックによるフラップよりも浅い層で角膜上皮をめくるので、術後の痛みが少ないという利点があります。また、レーシックをするのに角膜の厚みが足りない方でも、適応となる場合があります。

放射状角膜切開術(RK)


小さなメスで角膜に深い切りこみを入れる方法で、角膜の中央部が平らになって視力が矯正されます。手術を受けた人の90%に良好な結果が得られています。
場合によって十分な裸眼視力を得るために2〜3回の手術が必要になります。術後、裸眼視力が1日のうちで多少変動したり、数年にわたって徐々に影響が出てくる人もいます。レーザー屈折矯正手術が進んできたため、今日ではほとんど行われなくなっています。

フェイキックIOL


ポリメチルメタクリレート製の人工レンズを虹彩の上に固定し、光の屈折を変える手術です。レーシックが受けられない方で、強度の近視を視力矯正します。
眼球に切開が加えられるため、重度の感染を起こすリスクがわずかながらあります。レーシックと比較するとリスクはかなり高くなります。

角膜実質内リング挿入法(ICRS)


角膜内にリングを挿入して近視を治療する手術です。軽度の近視で乱視を伴っていない場合に用いられます。移植したリングを取り外せば、眼を元の状態に戻すことができます。
現在この方法は、主にレーシック手術後の微調整や、円錐角膜という角膜の病気の治療に用いられています。
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3.視力矯正手術レーシックのリスクと病院選びのポイント

レーシックは比較的、成功率の高い手術です。ただ、低いとはいえ、他の手術と同様にリスクがゼロではありません。視力矯正手術レーシックのリスクをまとめてみました。


視力矯正手術レーシックのリスク


・低いとはいえ、失敗、術後合併症等のリスクがゼロではない
・希望する全員が受けられる手術ではない(適合検査が厳しい)
・角膜を削り過ぎると遠視になり、これを修正することは困難
・歴史が浅く、長期に渡る安全性が確立されていない
・コントラスト感度が低下することがある
・ドライアイになることがある。
・裸眼視力は向上するが、矯正視力はかえって低下することがある
・老眼になることは避けられず、近視の人よりも老眼の自覚症状が強くなる


病院選びの3つのポイント


☆専門資格や手術実績がある医師がいるか:
視力矯正手術は高度で繊細な技術です。高度な知識と技術を習得した、よい専門医や病院を選びましょう。専門資格や手術実績がある医師がいるのか確認すべきです。また、視力矯正手術について、その医院や医師の経験年数も調べておきましょう。

☆その病院の症例数を把握しておこう:
レーシック手術など視力矯正手術に関して、どの程度の実績を積んでいるかは重要です。
症例数が公表されますので、その病院と所属する眼科専門医たちの手術の経験値や頻度を確認しましょう。

☆総費用を事前に調べておこう:
手術以外にもいろいろな費用がかかります。それぞれの病院により料金設定が異なりますので、事前によく調べておきましょう。カウンセリング費、適応検査代、手術代、定期検診代、薬代などが対象です。
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